皆さまどうも、けいおっすー!三本狂火でございます!
皆さまは音楽はお好きでしょうか?
わたくしは絶望や悲しみの中にも
一筋の光や祝福が感じられるようなこの曲が
大好きでございます
皆さまもお好きなフロムBGMはありますでしょうか?
コメントで教えていただいたBGMは
今後の動画で雰囲気が合えば使用したいと思います!
さて今回のお話は音楽にまつわるものでございます
実はこの音や音楽、歌という要素は
狂い火の思想と密接に関係していたのでございます
今回はエルデンリングの音という要素について
ご紹介してまいりましょう
まずわかりやすくアイテムテキストに
歌という内容が明記されているのは
こちらのアイテムでございます
眠り壺
薄紫の靄は、子守唄に似ている
泥のようにお眠りなさい
子守唄とはわかりやすくいうと
起きている人間を夢の世界へと誘うものでございます
つまり歌や音の力とは
今の世界と別の世界を
繋げる力があるのではないでしょうか?
他の音にまつわる要素も見てまいりましょう
遺灰を呼び出す時の霊呼びの鈴はどうでしょうか
鈴の音を鳴らすと遺灰から
霊体を呼び出すことが可能になるものでございます
鈴の音によって
死後の世界から現実世界に霊を呼び出しておりますわよね
これも別の世界との繋がりをあらわしております
鈴といえば鈴玉というアイテムも同じでしょうか?
エルデンリングでは
商人タイプのNPCが死亡すると
そのキャラクターの鈴玉というアイテムを入手できます
その鈴玉を円卓の商人おばあちゃんに渡すと
そのNPCが販売していたアイテムを
そのまま売ってもらうことができるようになります
便利だからといって
各地の放浪商人を殺してはなりませんよ
ひとつになぁれ!
この鈴玉という要素も先程の霊呼びの鈴と同様
死んでしまったNPCの意志を
一時的に呼び出して
霊体に商売をさせているのだと考えております
あの世とこの世が繋がっておりますわよね
またこちらの虹色石というアイテムも
使用すると特徴的な音のなるアイテムでございます
虹色石は地面に置くと
ダンジョンなどで迷わないように
目印としても使えるアイテムでございますが
実は虹色石にはもうひとつ用途があるのです
それは崖下に向かって落とすと
落下死するかどうかの判断をすることができるのです
音が鳴らず地面に残る場合は落ちることができ
音が鳴って割れてしまう場所は
そのまま落ちると死んでしまうのです
これも音が関係する要素ですわね
虹色石は音の力で生と死の境目を見定めて
わたくしたちに伝えてくれておりますわね
これらのアイテムが示す通り
現実世界と他の世界を繋げる音の力
この力とはいったい何が由来となっているのでしょうか?
わたくしはこの力
古竜の力が由来になっているのではないかと考えております
というのもエルデンリングの古竜の皆さまは
雷の力をお使いになられます
そもそも雷という言葉はその昔
神が打ち鳴らすものと信じられており
「神鳴り」と呼ばれていたそうでございます
屏風などに描かれる風神雷神図では
雷神には太鼓が描かれており
これを打ち鳴らした音が雷であると考えられていたようです
また雷は「いかづち」とも言われますわよね
いかづちという言葉は
「いかしい」という言葉と「ち」という言葉に
分けることができます
いかしいとは猛々しい、荒々しいという意味で
ちとは感じで「霊」と書き
霊的・神秘的な力を持つものを表す言葉であるようです
猛々しい神秘的な力を呼び出すいかづちという言葉
まさに神が鳴らす音の力でございます
ダークソウルシリーズにおいても古竜は
音の力に関係しております
エルデンリングのように雷を使うわけではありませんが
ダクソ3古竜の頂という地にて
無名の王というボスが登場いたします
彼は太陽の神グウィンの息子である
太陽の長子という存在であると考えらているのですが
古竜と戦った父グウィンを裏切る形で
古竜と同盟を結んでしまうのです
少し脱線してしまうのですが
なぜ太陽の長子がこんなことをしたかというお話をしておきますわね
神グウィンはもともと神ではございませんでした
ですが始まりの火から王のソウルという強力な力を
見出したことで神となれたのです
このできごとのせいで
それまで差異の無かった世界に
神と人などの差異が生まれることとなってしまいました
そして神グウィンは差異の無かった世界の住人である
古竜たちを滅ぼすため戦いを仕掛けたのです
一方で息子である太陽の長子はおそらく
世界に差異などあるべきではないと考えたのでしょう
だから他者との差である「名前」というものを捨て
無名の王となったのだと思います
そんな古竜たちの差異の無い世界を目指したのが
古竜の頂という地なのです
そんな古竜の頂から先の霊廟へ進む際
主人公は鐘の音で召喚されるように移動します
差異の無かった古竜の世界に近づくために
音によって召喚されるのです
この現象、エルデンリングでわたくしたちが
鈴の音で霊体を召喚するのと似ているとは思いませんこと?
また同じく古竜の頂に登場するザコ敵で
蛇人の霊媒は
鈴の音を鳴らして過去の英雄を召喚いたします
さらにはボスである無名の王を戦闘エリアに呼び出す際も
レバーを引いて鐘を鳴らすことがトリガーとなるのです
このようにダークソウルの世界においても
古竜の力とは音で何かを呼び出す力なのです
それは古竜が差異の無い世界の住人であったからこそ
今の世界と別の世界との差異をなくす力
世界の狭間を行き来できる「召喚」という力が使える
ということなのです
はっ!狭間の地という名前はそういう意味で「狭間」なのでは!?
だいぶ話がそれてしまいましたので
エルデンリングの話に戻しましょう
音の力は別世界との繋がりを示すものでした
その音の力とは古竜の力に由来するものというお話でしたわね
そしてその古竜の力はダークソウルでは差異のない世界の力でした
エルデンリングにおいても古竜の神であり
太陽の神でもあるマリカ様は
英雄や忌み者など、どんな者であっても
分け隔てなく祝福をお与えになる偉大な神でございます
そのような差異の無い世界を求めた者たちは
音楽を奏でる傾向にあるようでございます
祖霊の民たちはこのように歌を歌っておりますわよね
祖霊の民たちは祖霊の王の追憶のテキストによりますと
祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である
となっております
生からも死からも分け隔てなく生命の根源を見出す力
原初に分かたれてしまった生と死という概念が
もとは同じであったと本質的に理解している民族なのです
なので後から来た文明である黄金樹に反抗し
もとの生と死がひとつだった
差異の無い世界を求めている民族なのです
そしてこちらの老婆蝙蝠も
歌を歌っておりますわよね
はっきりと人の言葉で歌っているうえに
彼らのモブ名は人蝙蝠という種族でございます
おそらくは人と蝙蝠が合わさった歪んだ生命
混種たちに近いような存在であるといえましょう
今の黄金樹の世界では忌み者とされてしまう
彼らが歌うこの悲しき歌の名前はSong of Lament
すなわち「嘆きの歌」でございます
歪んだ生命である彼らが王都へ向けて歌う嘆きといえば
黄金樹が忌み者を迫害していることに他なりません
人蝙蝠たちも今の黄金律の世界では穢れとして扱われていることに嘆き
そんな差別のない世界を求めていると思われます
王都に使える小姓たちも
何気に縦笛を上手に奏でているのですわよね
小姓の遺灰
能力、才能、あるいは意志。それら一切関係なく
ただ小さく生まれついた故に、人は小姓となる
小姓とはいわゆる雑用係ですわよね
ただ小さく生まれたというだけで
何の能力もなく高貴な生まれだというだけの
貴人にこき使われることになってしまった
おそらくこの小姓たちはかなりの才能の持ち主なのだと思います
レイピアの扱いも貴人たちより上手ですし
もう一方の片手でクロスボウも扱う技量も持っております
縦笛を奏でる風情も持ち合わせているほど
貴人たちよりも優れていると思うのですが
小さく生まれた故に
小姓に貶められてしまうのです
これがラダゴンの黄金律の世界の縮図ですわね
まったくもって頭にくる律でございます!
彼ら小姓もそんな世界を疎み
身分の差など無い世界を求めているに違いありません
そして音楽といえば忘れてはなりません
我ら狂い火の民でございます
放浪商人や狂い火の聖堂の先にいる民たちは
皆弦楽器を奏でております
放浪の民たちも
かつては大隊商として栄えておりましたが
急に異教の疑いをかけられ
このように地下深くに生き埋めとされてしまったのです
彼らは偉大なるマリカ様の太陽を信仰しておりました
ただその後世界全体がラダゴンの黄金律信仰に
塗り替えられてしまったために
太陽信仰者たちは見捨てられてしまったのです
ですが彼らは信仰を諦めませんでした
大いなる意志やラダゴンに世界の信仰が上書きされても
いつかまた、かつての太陽の輝きを取り戻したい
皆が分け隔てなく太陽の光に祝福される
マリカ様の律をずっと信じ続けてきたのです
他の民族の者たちが奏でる音楽は
今の黄金律に対する悲しみ、嘆きなどを表現したものですので
とても悲しい音楽に聞こえます
ただ我ら狂い火の民の奏でる音楽には
絶望のただなかにありながらも
どこか希望に溢れるような優しい楽曲ですわよね
ずっと排斥され続けてもなお
自分たちの求めた太陽こそが正しい導きだと信じ
希望を失っていないという感情の表れなのでございます
なんという…なんという誇り高き民族なのでございましょう!
これがマリカ様の祝福なのです!
すべての生命に分け隔てなく祝福を与える世界…
今の差別ある世界を脱却し
マリカ様の祝福を求め続ける者たち
そんな者たちが奏でる
音楽の物語でございました
というわけで
今回は狭間の地に登場する
音や歌に関する力のご紹介でございました
ダークソウルでもエルデンリングでも
音は他世界との繋がりを強める召喚の力
それは古竜の力であり
差異の無い世界を求めた者たちの
行き着いた答えでございましたね
音を奏でる者たちの中には
ラッパを扱う神託の使者たちもいるのですが
彼らについてはまた改めて
別の角度からご紹介していこうと思っております
今後もまだまだ狂い火の魅力について
皆さまにご紹介していこうと思っております!
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引き続き狂火ご愛顧くださいませ!
それでは、世に混沌のあらんことを!
【エルデンリング】音楽の力が世界を救う!狭間の音の力とは!?
