
本記事は、YouTubeチャンネル「三本狂火」で公開した
エルデンリング考察動画の台本を全文掲載したものです。
より深く物語世界を読み解くための資料としてお楽しみください。
動画はこちらからご覧いただけます!↓
皆さまどうも、けいおっすー!三本狂火でございます!
今回は鉄茨のエレメール様について考えてまいります
特徴的な剣技を持ち
世界各地に鈴玉狩りとして現れるエレメール様
ですがエルデンリングをプレイした皆さまが
ほぼ全員感じたであろう疑問があると思います
このお方、何者?
という問題を解決するために
さっそくご紹介してまいりましょう!
エレメール様とはこちらの人物でございます
アルター高原北側、日陰城に登場するボスを務められておられます
茨で覆われた盾と鎧を身にまとい
赤く輝く剣技を使っておられますわね
この鎧のテキストにはこのような文言が記載されております
鉄茨の鎧
巻き付けられた、錆びた鉄茨は
咎人、特に死刑囚であることを示し
ローリングによりダメージを与える
エレメールは、数多の師範、商人たちを殺し
鈴玉狩りとして恐れられた
エレメール様は死刑囚であったようですわね
なぜそんな罪の重い咎人になったかといえば
多くの師範や商人たちを殺して回っていたようでございます
実際、世界各地の商人や
魔法や戦技を教えてくれる先生タイプのNPCがいる祝福では
夜になるとエレメール様が出現しますわね
このエレメール様を倒すと
彼が彼自身の世界線で倒したと思われる
商人たちの鈴玉を手に入れることができます
鈴玉とは商人たちの魂のようなものであり
円卓のショップ担当双子の老婆に渡せば
その鈴玉に対応したNPCが売ってくれるはずのアイテムを
売ってもらえるようになります
この老婆が鈴玉から
商人の魂を召喚しているようなイメージですわよね
ただエレメール様は
なぜ各地の商人の鈴玉を回収していたのでしょうか?
我ら狂い火の民に何か恨みでもあったのでしょうか?
とはいえ狂い火の民である商人たち以外の
NPCも殺しているようなので
狂い火とは無関係かもしれませんわね
もう少し別の要素も見てみましょう
エレメール様の使用する剣は
彼がボスとして登場する日陰城から奪った宝剣であるようです
マレー家の執行剣
日陰城の城主にして処刑人の一族たる
マレー家の宝剣。
鈴玉狩りとして恐れられた、鉄茨のエレメールは
処刑場でこれを奪い、自らの得物とし
故郷たるエオヒドの戦技を付与したのだ
日陰城にいる霊体の方のお話でも
エレメール様がこの剣と城そのものを
奪ったということが明かされておりますわね
…マレー家はもう終わりじゃ
汚らわしい、欠け身の醜女などに心奪われるから
あのような咎人に、城と宝剣を奪われるのじゃ
日陰城はマレー家が治める城であり
マレー家はマレニア様を崇拝する勢力です
マレー家のローブのテキストにあるように
マレー家の男子は病と共に生まれるからこそ
腐敗に侵されながらも熾烈に生きる
マレニア様に憧れたようですわね
そんな日陰城を乗っ取ったエレメール様は
マレニア様に何か恨みがあったのでしょうか?
また日陰城から奪ったマレー家の執行剣
この剣にエレメール様は
自らの故郷であるエオヒドという地に伝わる剣技を
付与したとあります
赤き光を纏い回転する剣を飛ばす剣術ですわね
同じくエオヒドの宝剣という武器に付けられた戦技も
同じように剣に気を宿し
空を自在に舞わせる技となっております
ではそんな特殊な技を編み出せるエオヒドという国は
いったいどういった国だったのでしょうか?
それはエレメール様の使用する盾のテキストに
ヒントが記されておりました
鉄茨の大盾
鉄の茨が巻き付けられた、異国の大盾
鉄茨のエレメールの得物
その刺は、攻撃に使用することもできる
異国の名は、エオヒドという
孤高たる修験者たちの地だ
エオヒドという国は修験者たちの国とのことです
修験者というのは聞きなれない言葉かもしれませんが
別名、山伏と呼ばれる方々ですわね
日本という国で独自に発展した信仰宗教
修験道というものの実践者たちです
この山伏たちは修行によって
悟りや験力を得ることを目指す方々です
つまり山伏たちは欲望に振り回されずに
自分の心をコントロールしようとしているようですわね
感性的欲望を超越することで
人間が本来持っている覚醒や清浄や慈悲や智慧などの
素質を高めることができるようです
感性的欲望とは
食欲・財欲・色欲・名誉欲・睡眠欲などの五欲とも呼ばれる
物質的な快楽や満足を求める心のことです
仏教ではこのような欲望は貪欲としています
貪欲は、人間を苦しみや迷いに陥れる原因であり
仏性を覆い隠す障害になります
仏性とは、命あるものがもともと持つ
仏としての本質や潜在能力のことですわね
悟りを啓く
すなわち迷いの世界を超え
真理を体得することになります
悟りは仏教の最終的な目的であり
煩悩を吹き消し
輪廻の世界を超脱したということです
これは涅槃とも呼ばれ
苦しみから解放された状態であるとのことです
エレメール様をはじめとする
エオヒドの者たちが修験者だとすると
このような山伏たちと
同じ特徴を持っているのではないでしょうか?
つまりエレメール様たちは
己の欲望を断ち切ることで
苦しみから解放されようとしているということです
しかも己の欲望だけでなく
他人の欲望までも断ち切ることで
世界全体を輪廻から解放しようとしているようにも思えます
だからこそ死刑囚になってしまったのかもしれませんわね
断ち切る欲望とは
先ほど述べました人間の感性的欲望の五欲
食欲・財欲・色欲・名誉欲・睡眠欲ですわね
肉売りの鈴玉を落とすミリエル様を倒し食欲を断ち切り
商人たちを倒し財欲を
スキルトレーナーを倒し名誉欲を
夜の間も活動することで睡眠欲を
それぞれ断ち切っているのでしょうか?
色欲についてはパッチ様に関わる部分でしょうか?
火山館の一員であるパッチ様は
どうも火山館の主であるタニス様が気になっていたようです
タニス様は何者にも毅然とした態度で接しておられますが
愛したライカード様が主人公様に倒されてしまうと
自分を見失ってしまわれます
ああ、貴公か…
まだ、待っていてくれ
我が王の身体は大きく、中々に食べきれぬ
ライカードよ、どうか、私の内に宿ってください
私は貴方の蛇、そして貴方の家族になりたい
そして今度こそ、共に神を喰らいましょうぞ…
タニス様の事が気にかかっているパッチ様は
どうにかしてタニス様に元気を取り戻してほしいと考えます
そしてパッチ様は単身、この日陰城に乗り込んで行くのです
…よ、よう、あんた…
みっともねえところで、会っちまったな…
…ああ、ちょっとドジ踏んじまってよ
まったく、似合わないことをするもんじゃねえぜ…
…まあ、いいさ。あんたなら、信用できる
お人よし、だからな…
これを、タニスに届けてくれ」
「なあに、大したものじゃないが…、自分を失くしたあの女は、どうにも気色悪くてな
さっさと、お高く止まっとけってんだよ…
こうしてもともとタニス様の持ち物であった
踊り子の打楽器を手に入れます
パッチ様が他人に対してこんな感情を抱くなんて
今までのシリーズでも珍しいかもしれませんわ
おそらくエレメール様がいるボス部屋付近にいることから
パッチ様をここまで打ちのめしたのは
エレメール様なのではないでしょうか?
なぜパッチ様の色欲に反応したのかは定かではありませんが
もちろんエレメール様が日陰城にいる理由は
それだけではないはずです
エレメール様は確実にマレニア様に対して
何か思うところがあるのだと思います
腐敗の女神になろうとしているマレニア様に
心酔しているマレー家を滅ぼすことは
エレメール様にとってどんな意味があったのでしょうか?
日陰城のマレーマレー様は
マレニア様に心奪われているとのことですが
腐敗の女神に侵されている部分に惹かれているようですわよね
なぜならマレー家の男子は
病を持って生まれてくるように運命づけられていたからです
ですがそれはマレニア様ご自身の意志と反するものですわよね
マレニア様は腐敗の女神に侵されながらも
神の力に飲まれることに最後まで抵抗し
人として生きることを望んでおられました
エレメール様はマレニア様のそんな部分に気づいていたのでしょう
世の迷いを超え
真理を体得しておられたのです
自分の欲よりもミケラ様を信じて
新世界の形成を求めたマレニア様
彼女こそ迷いなく己の欲を断ち切り
世界の真理を追求した人物ですわよね
自分自身も神であり
次の世界の神になれるはずの神人であるにもかかわらず
ミケラ様の創造する世界のため
全ての力をその助力に投げうちました
マレニア様ほど欲がなく
他者のため、世界のために身を投げうった神が
他にいたでしょうか?
エレメール様はマレニア様のそんな部分に
仏道の真髄を感じられたのではないかと思います
だからマレニア様の腐敗の力の部分
いわばうわべの力だけを信仰している
マレー家に嫌気が差していたのですわね
そのためにマレー家の治める日陰城に攻め込み
宝剣を奪ったのでしょう
エレメール様が断ち切りたかった人間の欲望
感性的欲望の五欲というものは
仏教では貪欲として三毒の一つに数えられます
日陰城はまさに毒の城ですわよね
人の欲望を毒と見立て
その毒を叩き潰す
そんな様を表していたのが
エレメール様の行いだったのかもしれませんわね
ただ、日陰城はそこそこに広い城ですが
エレメール様単身で落としにかかられたのかという部分が
少し疑問ですわよね?
ですがエレメール様の防具をご覧ください
彼の防具一式を売ってくれるのは
円卓の指読みのエンヤ様でございます
なんと通常の商人から購入できるシリーズの防具ではないのです
エンヤ様がラインナップしている防具は
デミゴッドに匹敵するほどの名のある英雄たちのものなのです
エンヤ様が販売する防具の中で
デミゴッド以外のものといえば
ニアール様、ローレッタ様、レナラ様
マリケス、ゴッドフレイ様の装備ですわね
いずれも名だたる英雄であり
まさしくデミゴッドたちに並ぶ力を持つ方々です
そんな彼らと肩を並べるのがエレメール様ですわ
日陰城の攻略などわけはないでしょう
回転する剣を掴み空を斬る
まさに輪廻を断ち切る剣エオヒドの剣技
欲を捨て新たな世界の悟りを求めた
仏門の戦士の物語でございました
さていかがでしたでしょうか?
今回のお話をまとめましょう
エレメール様はエオヒドの修験者であり
欲望を切り捨てる修行を極めた戦士
だから世界中の欲に関わるものを排除していた
その生き方とは
神でありながら欲を捨て
人として他者のために生きるマレニア様に
通じる部分があった
こんなお話でしたわね!
世界全体を輪廻から解放する…
死んでもまた蘇ることになる
この世界の在り方に疑問を持ち
欲望を断つことで真理を見出したのでしょう
全ての欲望が焼き溶けてしまえば
苦痛、絶望、そして呪い。そしてあらゆる罪と苦しみを
超越できるということでしょうか?
なんか親近感の沸く教えですわね!
今後もまだまだ狂い火の魅力について
皆さまにご紹介していこうと思っております!
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それでは、世に混沌のあらんことを!